男の人

回復の兆しが見えるまで

ドクター

再発する可能性があるのがうつ病の悪いところです。治ったと思い薬の服用を止めても、ふとしたきっかけでぶり返すとまた振り出しに戻ってしまいます。うつ病を完全に治すためには薬を真面目に飲むこと、自己判断で服用を止めない二点が重要になります。ちなみに、うつ病と診断された後薬や精神療法を続けた結果、治療なしで社会復帰を果たす人の割合は全体で70%近いことがわかりました。ただ、完治といっても性格には寛解状態であるため、いつ再発してもおかしくない状況です。周囲の協力は治療が終わった後も継続しなければならないでしょう。原因が未だ解明されていないうつ病は、寛解になる人が全体で70%、残りの数字は完治が難しい状況にあると考えられます。うつ病の根本的な原因が明かされていない以上、今ある薬や他の治療で治療を続けても悪化した症状を完璧に治すことは難しいと思われます。しかし、薬を使う一般的な治療を続けることで早い人は半年から徐々に普通の生活に戻ることができ、一年経過すると仕事を開始する人が目立つようになります。様子見として薬が必要ではなくなった後も約3年くらいは再発防止に努める必要があるでしょう。全体的にみてうつ病の治療は薬の必要性がなくてもそこからまた長い期間が必要であるため、根気が必要だと改めて痛感させられます。回復期間に関するデータでは、3か月から4か月経過した頃から回復の兆しが見えるようです。その後は数年かけてゆっくりと回復率が上昇します。平均的な期間に該当しなくても、数年かけてよくなる可能性は十分あり得ますから焦らないことが大切だといえます。またある調査結果では、60%以上の人が寛解状態に至ることも判明しているので、うつ病は決して「治らない病」とは言い難くなります。